昨年の年末、毎週稽古に参加させて頂いている道場で昇級審査がありました。
小学校高学年の男女二人と、70歳越えの男性一人。
少年少女は体験稽古から始め、この間までジャージで稽古しやっと稽古着を着始めたばかりです。
受け身や膝行もままならなかった子たちですが、稽古に来るたびに上達はしたのですが、
まだまだでした。
正直審査はどうなるか心配ではありました。
でも驚きました。
栗林師範の指示で後回転受け身。普段ははっきり言ってできてません。それが審査中に上達していくのです。最初は間違った方に足や頭がいってたものが数回繰り返してる間に修正できたのです。
大人の男性一人も、五教で間違えた手首の取り方をしてましたが師範の違う、の指摘で修正ができました。
審査中に上達していくのを見て感激しました。
果たして審査は何のためにあるのか。
合気道は試合がありません。柔道のように勝った負けたで優越をつけられません。
普段の稽古でしか上達の道はないのですが、遥か高い頂を目指すのに道しるべは必要です。
思うに合気道は上達するのに本当に時間がかかります。
世の中にはいろんな分野で試験審査があり、それに向けて必死に勉強します。そうすることで能力はどんどん高まります。
人によっては審査は希望しない人もいます。もちろん否定しません。道場にきて体を動かすために合気道をしたいというのも結構です。十人十色。人生いろいろですから。
さて上達の秘訣は? そんなものはありません。
というと身も蓋もないですね。
私なりに思うには良い指導を受け自分なりに理解することかなと思います。
昔、地方に単身赴任で行ったときある道場にお世話になったのですが指導者が三人いらして
一人は気合勢い系、一人は重み計、一人は脱力系でした。気合系に教えてもらった後重み系脱力系の方に教わると力の入りすぎだと言われ、重み系脱力系に教わった後、気合系に教わると違うと言われます。当初は何をやってるのかわからなくなったのですが、どれも間違いではないとできるようになりました。
その時の稽古、経験が私のスタイルになっていると思います。
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