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固まらない力 2023年4月2日 稽古日誌

masadonhozakanov

今回は、前回の技の確認を中心に稽古しました。後半は、表現の仕方は難しいのですが固まらず自由に動ける動作を皆さんで研究しました。

例えば、片手もちで受けが意図的にがっちりと取りの手を動かせまいとした場合です。こういうのは普段は考え方を間違えると悪影響が出るので注意が必要です。


キーワードを先にあげておきます。


・手の指先から足の指先まで繋がって全身力を発揮する。一本になる

・全身を連動させ全身の伸びを使う

・筋肉の伸びを指先から全身に一寸ず繋いでいく

・筋肉を制御して運動する

・力を抜いてコントロールして発揮する力


受けの立場から、がっちり持ったのに知らずに崩される、相手の力の出所がわからない、反応ができない状態です。こういうことを研究している合気道家、武道家はたくさんいらっしゃり、表現の仕方も人それぞれです。ですので、私なりの理解を整理しておきたいと思います。

図1のように受けが100の力で取りの腕を制した場合、取りが50の力しかなく対抗しようとしても無理ですね。








そこで、図2のように受けの100の力を取りは自身の体全体に伝える。取られた腕だけで対抗しようとせず全身で受け入れる。図はわかりやすいように各部の受ける力を均等に10にしてますが、そうでないかもしれません。

いずれにせよ、受けはどこを制しているのかと思います。




図2から図3は瞬時の流れです。全身の各場所からそれぞれの力を伝えていき抑えられている先に統合させます。図ではわかりやすいように各部の15の力を統合し150の力を制されている場所の指先まで伝えます。大事なのを統合した力を途中で止めない、肩で止めてもいけないし、肘で止めても、持たれた手首で止めてもいけない。制されたその先に伝える。この流れも瞬時です。


こんなことが、骨格的、筋肉・関節の動きや仕組みとして説明できるのかはわかりません。私自身が感覚としてそう理解しているだけですので。

感覚は人それぞれで違います。ですので、まったくこういうことがわからない人もいます。それでもいいかと思います。その先ですね。わからないから自分なりにわかろうとする人と、わからないとあきらめるか拒絶する人。

キーワードで述べたことは、私なりには一か所で固まらないことだと思ってます。

合気道にはいろいろ技がありますがすべて流れるように動きます。止まってはだめです。

よく技の説明で、1、2,3で動きを説明する場合がありますが、あくまで順番の説明で実際の動きで1,2,3をやるとそれぞれで固まる場所が出てしまいます。気を付けましょう。


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